
米国株投資をはじめるメリットとデメリットって何だろう?



こんなお悩みを解消します。
「米国株投資って実際どうなの?」「メリットとデメリットを両方知ってから始めたい」──そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
最近は投資ブームの広がりとともに、米国株を選ぶ個人投資家が急増しています。
少額から投資できる手軽さや、世界をリードする成長企業に投資できる魅力がある一方で、為替リスクや税金の複雑さといった注意点も存在します。
この記事では、初心者でもわかりやすく「米国株投資のメリットとデメリット」を整理し、投資を始める前に知っておきたいポイントを解説します。
本記事の内容
- 米国株のメリット5選
- 米国株のデメリット5選
- デメリットとの向き合い方
本記事の信頼性


- 兼業投資家
(主に米国株を取引) - 投資歴5年
( 2020年から開始) - 2023年7月アッパーマス層到達
(2025年現在、約4500万を運用中) - 経済的自由(FIRE)を目指して、投資を勉強中!
米国株のメリット5選
米国株のメリットは、以下になります。
- 少額から投資できる
- 世界をリードする成長企業に投資できる
- 高配当・増配株が多く、安定収入が狙える
- 流動性が高いため、売りたいときに売れる
- 円安リスクを分散し、資産を守れる



詳しく解説します。
メリット① 少額から投資できる ― 1株単位で購入可能
米国株は 1株から投資が可能 なため、数千円〜数万円と少額でスタートできます。


引用元:楽天証券
日本株は「100株単位」での購入になりますが、米国株は少額からスタートできるので、初心者でも無理なく始めやすいのが魅力です。



世界的に有名な企業の株を数千円〜購入することができます!
メリット② 世界をリードする成長企業に投資できる
Apple、Microsoft、Amazon、Google(Alphabet)など、米国株市場には 世界的に成長を続ける優良企業 が多数上場しています。


引用元:楽天証券
これらの企業は常にイノベーションを牽引しており、日本株よりも高い成長性を期待できます。
「将来性のある企業に投資したい」というニーズに答えてくれるのが米国株の大きな魅力です。
メリット③ 高配当・増配株が多く、安定収入が狙える
米国株は株主還元に積極的で、 日本株よりも高配当を期待できる銘柄 が豊富です。
さらに、日本株は年2回の配当ですが、米国株では年4回の配当が基本。安定した収入を得やすい仕組みです。
中には数十年連続で配当を増やしている「配当貴族」企業もあり、「配当収入を得ながら資産を増やしたい」というニーズに応えてくれます。



アメリカでは、50年以上増配を続けている企業がたくさんあります!(コカ・コーラなど)
ちなみに日本のトップは、花王の35年連続です。
メリット④ 流動性が高く、売りたいときに売れる
米国株は世界中の投資家が参加してますので、 売買が非常に活発 です。
「株を買ったけど売れないかも?」という不安は少なく、持ち株を現金化したいときにスムーズに売却できます。
メリット⑤ 円安リスクを分散し、資産を守れる
資産をすべて日本円で保有していると、円安局面では資産価値が目減りしてしまいます。
円安が進むと輸入コストが上がるため、日用品等の物価が高くなります。
為替(円高・円安)とは
引用元:三菱UFJ銀行
米国株に投資することで ドル建て資産を持つことができ、為替リスクの分散 が可能になります。
円安で資産が減るリスクを抑え、長期的に資産を守る手段として有効です。
米国株のデメリット5選 【初心者が注意すべきポイント】
米国株のデメリットは、以下になります。
- 為替リスクがある
- 取引時間が日本と異なる
- 手数料や税金の仕組みが複雑
- 情報収集が難しい(英語の壁)
- 値幅制限がない
デメリット① 為替リスク(円高)がある
米国株はドル建てで取引されるため、為替の影響を受けます。
円高になると株価が上がっていても円換算で損をするケースもあります。そのため、「為替の影響で思ったほど利益が出なかった」ということが起こり得ます。
資産の通貨分散には有効ですが、短期的な為替変動には注意が必要です。
デメリットとの向き合い方
長期的にみれば為替は上がり下がりを繰り返します。
短期の為替差に振り回されず、コツコツ積み立て投資や長期保有 を意識するとリスクを抑えられます。



投資の基本は、長期・積立・分散です。
短期的な為替の変動で慌てて売らないようにしましょう!
デメリット② 取引時間が日本と異なる
米国株の取引は日本時間の夜23時半~翌朝6時(夏時間は22時半~翌朝5時)に行われます。
そのため、「リアルタイムで売買したい」と思っても生活リズムと合わないことがあります。


引用元:SMBC日興証券
忙しい会社員や主婦の方にとっては、取引時間の違いがハードルに感じられるかもしれません。
デメリットとの向き合い方
証券会社の 指値注文や成行注文を活用すれば、夜中に起きていなくても自動で売買が可能です。
初心者は「取引時間に合わせる」のではなく「仕組みを使う」ことで負担を減らせます。
デメリット③ 手数料や税金の仕組みが複雑
米国株は日本株に比べて、売買手数料や為替手数料 が発生しやすく、コストがかさむ点がデメリットです。
さらに配当金には米国で源泉徴収(10%)があり、日本国内でも課税(約20%)されます。【二重課税】
確定申告(外国税額控除)を行えば、二重課税の一部を取り戻すことができますが、初心者にとっては少し複雑に感じられるでしょう。
デメリットとの向き合い方
初心者はまず 手数料の安いネット証券 を選ぶことが大切です。最近では、売買手数料と為替手数料が無料の証券会社もあります。
また、二重課税については 確定申告で「外国税額控除」 を行うことで、米国で徴収された税金の一部を取り戻せます。投資初心者でも、調べれば取り組める内容なので、税金で損をしないために覚えておくと安心です。



私も毎年確定申告を行い、税金を取り戻しています。
確定申告って聞くと難しいイメージはありますが、YoutubeやGoogleなどで調べれば、誰でもできます!
制度については、マネーフォワード クラウドのサイトが分かりやすいです。
デメリット④ 情報収集が難しい(英語の壁)
米国企業の決算資料や速報ニュースは基本的に英語で発表されます。
主要な情報は日本語でまとめられていますが、速報性や詳細情報を追いたい場合には英語力が求められることがあるため、情報収集にハードルを感じるかもしれません。
デメリットとの向き合い方
証券会社や投資ニュースサイトでは、重要な情報を 日本語で要約して提供 しています。まずはこれらを活用して十分です。
慣れてきたらGoogle翻訳などを使って、英語のニュースを翻訳して確認するのも有効です



最近は、Chat GPTなどの生成AIに英語記事を翻訳し要約してもらうのもオススメです!
デメリット⑤ 値幅制限がない
日本株には1日の値動きに制限(ストップ高・ストップ安)がありますが、米国株にはこの 値幅制限がありません。
そのため、悪材料が出ると一晩で株価が大きく下落する可能性があります。
一方で、好材料が出れば一気に株価が上昇することもありますが、初心者にとってはリスク管理が難しい部分です。
米国株に投資する際は、資金を分散する・長期的な視点で保有する といったリスク対策が不可欠です。
デメリットとの向き合い方
投資資金を一つの銘柄に集中させず、複数の銘柄やETFに分散投資 することでリスクを抑えられます。
初心者は「S&P500」や「全米株式ETF」など、広く分散されたインデックス投資から始めるのがおすすめです。
まとめ
米国株投資には、「少額で始められる」「世界的な成長企業に投資できる」「高配当が得られる」「売買しやすい」「円安リスクを分散できる」といった大きなメリットがあります。
一方で、為替リスクや税金の複雑さ、情報収集の難しさなど、初心者が注意すべきデメリットもあります。
大切なのは、メリットとデメリットを理解したうえで、自分に合った投資スタイルを選ぶことです。



米国株は1株から始められるので、まずは小さく一歩を踏み出し、長期的な資産形成につなげていきましょう。

